父の遺品整理について考える

私の父は、7年前にがんで亡くなりました。

私が十代の頃に両親が離婚したので、がんで入院していることを知ったのは、亡くなる一カ月前でした。

亡くなった後、部屋を掃除しながら妹と遺品整理をしました。

父は一人暮らしで、荷物も殆どありませんでしたが、コーヒーの空き瓶を見つけて二人で少し笑ってしまいました。

なぜなら、父は昔から小銭をコーヒーの空き瓶に入れて貯金していたっけ。と思い出したからです。

空き瓶が一杯になると私たちに、「お小遣いだ。大事に使えよ。」と言って、笑いながら渡してくれたのを思い出します。

洋服等も殆どなく、「ある程度埼玉の業者に依頼して整理してから入院したのではないか。」と、親戚から聞きました。「 自分はがんだ。」と、薄々気づいていたのかと思うと涙が出ました。

また、私たち姉妹の小さい頃のアルバムが置いてあり、掃除の手を休め二人で見入っていました。 写真嫌いだった父は、免許証の写真くらいしか残してありませんでしたので、大事にとっておこうと思います。